海上輸送で鋼製コイルが錆びる理由
鋼製コイルは重量物ですが、表面は湿気、塩分、温度変化の影響を受けます。コンテナや船舶が異なる気候帯を移動すると、湿った空気が冷たい金属表面で結露することがあります。コイル端部、巻き層の隙間、受け台との接触部に水分が残ると腐食が進みやすくなります。そのため、外側をフィルムで覆うだけでは十分ではありません。
多層構造で保護を設計する
- 梱包前に水分、塩分、指紋、加工残渣を除去し、表面を清浄で乾燥した状態にします。
- 金属の種類と必要な保護期間に適合するVCIまたは防錆材料を選定します。
- 防湿バリアを密封し、固縛時に破れないようコイル端部と鋭利部を保護します。
- 密閉容積、バリア性能、輸送経路、保管期間に基づいて乾燥剤量を決定します。
- 荷重分散と滑り止めを考慮した受け台にコイルを確実に固定します。
コンテナ積載前の確認
コンテナの床と壁が乾燥し、清潔で、損傷や異臭がないことを確認します。梱包後はシール部、テープ接合部、固縛材の貫通部、木材との接触部、鋭利部を点検します。現状写真、資材ロット、梱包日、検査担当者を出荷記録として保管します。
仕様決定に必要な情報
鋼種、表面状態、コイル寸法と重量、希望保護期間、輸送経路、コンテナ形式、到着地での開梱条件を共有します。VCIや乾燥剤の数量は、実際の貨物データと選定資材の技術資料を確認した後に決定します。