なぜコンテナ内で結露が発生するのか

密閉されたコンテナ内の空気にも水蒸気が含まれています。昼夜や輸送経路によって壁、天井、貨物の温度が変わり、冷たい表面が露点を下回ると水滴が発生します。コンテナ構造に付く水滴はコンテナスウェット、貨物表面に付く水滴はカーゴスウェットと呼ばれます。IMO・ILO・UNECEのCTU Codeは、温度変化と貨物やダンネージから放出される水分を、扉を閉じる前に考慮すべき条件として示しています。

段ボール貨物の近くでコンテナの天井と壁に発生した結露
湿った空気が露点以下のコンテナ表面に触れると、結露が生じることがあります。

乾燥剤の数量を決める前に水分源を管理する

  • コンテナ内部が乾燥・清潔で、破損がなく、扉とシールが適切な状態か確認します。
  • 貨物、パレット、木材、段ボール、ダンネージが過剰な水分を持ち込んでいないか確認します。
  • 製品包装、外装箱、コンテナ全体の密封性と防湿性能を見直します。
  • 経路、季節、港での滞留時間、輸送期間、通過する気候帯を記録します。
  • 高感度貨物や新規経路では、温湿度ロガーを使用し、次回の改善に使えるデータを取得します。

すべてのコンテナに同じ数量を適用しない

必要な吸湿容量は、空気容積、貨物と梱包材の初期水分、バリア性能、経路、季節、期間によって変わります。CTU Codeも乾燥剤を使用する場合は十分な吸収能力を計算するよう求めています。したがって、20フィートまたは40フィートという寸法だけで一律の本数を決める方法は適切ではありません。最終数量は、実際の輸送データと採用する製品の技術資料を照合して決定します。

吊り下げ式乾燥剤を安全に設置する

Super Dryerなどの吊り下げ式コンテナ乾燥剤は、正しい品番と取扱説明を確認してから使用します。確実な位置に固定して荷室内へ分散し、鋭利な角、荷物による圧迫、フォークリフトとの接触を避けます。固縛、扉の閉鎖、貨物向けに設計された換気を妨げてはいけません。吸湿後に液体が生じる可能性がある製品は、漏れ防止と貨物からの離隔に関する指示を守ります。

扉を閉める前のチェックリスト

  1. 点検後の床、天井、壁、扉、シールを撮影します。
  2. 輸送手順に従い、貨物、パレット、段ボールの水分または乾燥状態を記録します。
  3. 確認済みの種類、数量、配置図に従って乾燥剤を取り付けます。
  4. 扉を閉める前に、固縛、隙間、接触や破損の可能性を再確認します。
  5. 点検写真、資材ロット、梱包日、点検者を保存して追跡可能にします。
積込み前にコンテナと吊り下げ式乾燥剤を点検する作業
積込み前の状態を記録すると、湿気損傷が発生した際の原因分析に役立ちます。

到着時のデータで計画を改善する

到着地では、包装状態、水跡、カビや腐食、乾燥剤の位置、利用可能なロガーデータを記録します。問題が生じた場合は、初期水分、包装、コンテナ状態、扉を開けた時間、温度変化を一つのシステムとして確認し、乾燥剤の数量だけを原因と決めつけないことが重要です。同条件の複数輸送結果を蓄積すると、経路別の調整精度が高まります。

よくある質問

20フィートまたは40フィートコンテナには何本の乾燥剤が必要ですか?

すべての貨物に共通する安全な本数はありません。貨物、初期水分、梱包材、経路、季節、期間、採用製品の技術資料に基づいて評価します。

乾燥剤でコンテナの漏水を解決できますか?

できません。水の侵入や過度に湿った材料は原因箇所で是正する必要があり、乾燥剤はコンテナと貨物状態の点検を代替しません。

吊り下げ式乾燥剤を貨物に直接触れさせてもよいですか?

採用製品の説明書と貨物要件が許可する場合に限ります。破れ、圧迫、鋭利部との接触、液体が貨物へ達するリスクを防いでください。

参考資料